久々の津軽三味線ネタ(^^)
こんにちは、かんちゃんです。
本日は津軽三味線の糸巻きの修理をしました。
黑い黒檀材の糸巻きに変えました。
象牙も良いのですが、締まりがイマイチ良くないのと・・・・・やはり高価で貴重な物なので折れたりかけたりするのも嫌なので(;^_^A
締まりの良い黒檀材の糸巻きに変更しました(^^)
取り替えたのは良いのですが・・・・・一の糸と二の糸の糸巻きは調整なしでシックリ締まるのですが・・・・・三の糸の糸巻きが全然締まらない( ノД`)シクシク…
てことでこの三の糸の糸巻きを削って調整しなきゃならないんですよ!
でも削るっても・・・・・丸い物なのでキチッと丸く削るのはメチャメチャ大変なんですよ!!!
なので三味線工房「孝山」から道具を借りてきました(;^_^A
それどこっ・・・・・って感じなのですが(;^_^A
実家です(;^_^A
親父(家元)から借りてきました(;^_^A
このメカ達を使って糸巻きを綺麗に削っちゃいます( ̄ー ̄)ニヤリ
糸巻きの赤矢印の所に黒い跡が付いてますよね。
その黒い跡を黄色矢印の所まで移動させます。
なので青線の様に糸巻きを削らなきゃならないんですよ。
てことで早速修理開始です(^^)
メカ達をセットしてきましょう!!
今回使うメカは簡単に言うと「旋盤」のようなメカですね。
ただかなり簡易的な旋盤ですが(;^_^A
まずは旋盤本体にハンドドリルをセットしていきましょう。
これがなかなかすぐれモノでした(^^)
旋盤にハンドドリルを入れて。
蝶ネジで固定しちゃいます。
次に糸巻きを掴むメカをハンドドリルに取り付けます。
本当は専用のチャックが有るのですが・・・・・すごく高価なので(;^_^A
糸巻きの外形が26mmなので26mmのソケットをハンドドリルにセットします。
キッチリと26㎜ソケットをセットしたら糸巻きをソケットに入れます。
多少グラつくのですが、大丈夫( ̄ー ̄)ニヤリ
糸巻きの細い方に反対側からこの様なメカで押さえます。
糸巻きの細い方には大概センターに穴が空いてるんですよ!
この様に⇧(^^)
センター以外にも穴が空いてるのは三の糸用なので三個の穴を開けてるんだと思います。
そしてセンターの穴に旋盤のメカをセットすると⇩
これでドリルを回した時のブレは殆ど無くなります( ̄ー ̄)ニヤリ
てことで全てのセットが完了しました(^^)
試しに回してみたのですが、問題なく真円が取れて回ってます(^^)
あとは削るだけです!
削るのはこの自作のバイトで削ります。
自作のバイトをバイト取り付けメカに取り付けます。
あとは人力で自作のバイトを赤矢印の様に前後させて糸巻きを削ります。
人力なので・・・・・拙者の人力なので・・・・・結構、緊張しました( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
でも意外と少しづつ力を入れてくと綺麗に削れていってですね(^^)
メチャメチャ綺麗に仕上がりました\(◎o◎)/!
早速、津軽三味線本体に入れてみましょう(^^)
一発目はなかなか上手くいきませんでした(;^_^A
この作業を3~4回繰り返すと、メチャメチャ糸巻きが締まるようになり(^^)
シッカリと糸巻きが入るようになり大成功です(^^)
・・・・・なのですがっ!!!
糸巻きが奥に入ってったので糸を入れる穴が・・・・・
三味線本体に埋もれてしまいました( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
なので糸が入る穴も開けなおしです(;^_^A
今度の穴は三の糸の位置を調整しやすいように一の糸側に穴を開けましたよ( ̄ー ̄)ニヤリ
いや~~~!!!
今回は失敗してもいいやって感じで挑戦したのですが、意外と大成功でしたね!!
親父から借りてきたメカ達がよかったのでしょうね(;^_^A
あと少しづつ少しづつ力を入れて削ってったのも良い結果につながったと思います。
こーゆーのは少しづつ少しづつ調整しながら慎重に慎重にいくのが成功の秘訣っすね(;^_^A
後記
あとハンドドリルと自作のバイトがいい仕事をしてくれました。
ハンドドリルは色々な調整が出来て本当に助かりました!!
このボタンで正転・逆転と切り替えができます!!
このダイヤルで回転のスピードを無段階で調整できるんですよ!!!
この調整はマジで助かりました(^^)
それとこの自作のバイト
元々は鉄の平ヤスリなんですよこれ!!!
この平ヤスリをグラインダーで湾曲に削って、刃を付けたんですよ!!
この湾曲が糸巻きのカーブを削るのに本当に丁度良い塩梅(^^)
あとは黒檀って言う事で・・・・・削りカスも真っ黒でしたね(;^_^A
てことで完璧な状態になりました我が津軽三味線(^^)
なんでも挑戦してみるもんですね(^^)
「やればできる、やらねばできぬ」
まずは失敗を恐れずにやってみること(^^)
あっでも、事前のリサーチは必須ですよ!!!
なるべく失敗を避けるのには事前の下調べと経験者に聞けるだけ聞くってことを忘れずに(;^_^A
最後まで見ていただき、ありがとうございます。